増田 圭太「吹き抜けにしようか迷っているけれど、やめて正解だったという人の話も聞いてみたい」
「実際のところ、やめるとどうなるのか知りたい」
そんな思いでこの記事にたどり着いた方は多いのではないでしょうか。
吹き抜けは開放的で日当たりも良く、非常に人気がある一方、実際に吹き抜けをつくって住み始めたら「思っていたのと違った」という声も少なくありません。
そこでこの記事では、吹き抜けをやめてよかったと感じる理由や、吹き抜けなしでも明るく開放的な家をつくるための設計の工夫を紹介します。


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吹き抜けをやめてよかったと感じる5つの理由


間取りの打ち合わせで吹き抜けをやめ、「結果的に大正解だった!」と満足している人は少なくありません。ここでは特によく挙がる5つを紹介します。
冷暖房の効率が上がり、光熱費を抑えやすい


暖かい空気は上にのぼり、冷たい空気は下にたまる性質があります。吹き抜けがあると空間が縦に広くなるぶん、部屋全体を暖めたり冷やしたりするのに時間もエネルギーもかかってしまいます。特に冬場は、暖房をつけても暖気がすべて2階に上がってしまい、1階がなかなか温まりません。
天井でしっかりと空間が区切られていれば、温めたい部屋をダイレクトに温められるため、毎月の光熱費を抑えることができます。
建築時に余計な費用がかからない
吹き抜けをつくると延床面積が減るため、建築費が安くなるように思えます。しかし実際には、大きな空間を支えるための構造補強や、広い空間に合わせた大型エアコン、高い位置にある窓専用のカーテンや照明など、吹き抜けだからこそ必要な費用が余計にかかります。
吹き抜けをやめてこうした出費を抑えれば、浮いた予算を設備や内装など、他のこだわりたい部分に回すことができます。
上の階に音やにおいが届きにくい
吹き抜けは1階と2階がつながっているため、テレビの音や話し声、料理のにおいが上の階まで伝わりやすくなります。
家族間で生活リズムが異なる場合や、2階に静かなワークスペースを設けたい場合は、吹き抜けのない間取りがおすすめです。
高所の手入れや電球交換に業者を呼ばなくていい
吹き抜けの天井や窓は、一般的な脚立では届かない高さになるため、電球交換や掃除のたびに専門業者へ依頼することになります。
吹き抜けをつくらなければ、こうした高所作業のためにわざわざ業者を呼ぶ手間や、その都度かかる出張費・人件費を抑えられます。
2階の床面積を最大限利用でき、部屋や収納を増やせる
吹き抜けをつくるとその分2階の床面積が減るため、部屋数や収納スペースが限られてしまいます。
吹き抜けをつくらなければ、限られた敷地でも2階の床面積を最大限に活かせます。たとえば、部屋をもうひとつ増やしたり、収納スペースを広くとったりすることができます。
吹き抜けなしで明るく開放的な家をつくる方法


吹き抜けをつくらなくても、間取りや設計のアイデア次第で、明るく広々とした住まいは実現できます。ここでは代表的な2つの方法を紹介します。
窓の配置・高さ・大きさを工夫する
「吹き抜けがないと暗くて狭い家になるのでは」と不安に思う方もいるかもしれません。しかし、窓の配置や種類を工夫すれば、吹き抜けがなくても明るく開放感のある空間はつくれます。
たとえ吹き抜けがなくても、高い位置の窓(ハイサイドライト)を採用すれば、室内の奥まで自然光を取り込みやすくなります。また、たとえば「隣の家の壁で日当たりが悪いけれど、東側からは光が入る」といった敷地条件に合わせて窓の位置を決めることで、明るさを確保しやすくなります。実際に吹き抜けをやめた家でも、「思っていたよりずっと明るい家になった」ということはよくあります。
開放感を出したい場合は、天井近くまで高さのあるハイサッシを取り入れるのもおすすめです。窓に高さがあると自然と視線が上へ向き、縦方向の広がりを感じられます。
さらに、リビングに大開口窓を設けるのも効果的です。外の景色まで視線が抜けることで、室内に広がりが生まれます。窓の先に庭やテラス、ウッドデッキなどがある場合は、屋外までひと続きの空間のように見え、より開放感を感じられます。
天井の形や高さに変化をつける


吹き抜けをつくらなくても、天井の形に変化をつけることで、上方向への広がりを感じやすくなります。
たとえば、2階リビングであれば、屋根の傾斜を活かした「勾配天井」を取り入れるのがおすすめです。天井に高低差が生まれるため、自然と視線が上へ抜け、部屋が広く見えます。
1階リビングの場合は、天井の一部を一段高く仕上げる「折り上げ天井」が効果的です。一般的な平天井のままにするよりも空間にメリハリが生まれ、圧迫感がやわらぎます。
吹き抜けにするか迷ったときは?
吹き抜けにするかどうかで迷ったら、まず「なぜ吹き抜けがほしいのか」をじっくり考えることが大切です。
単に「開放的にしたい」「モデルハウスで見て憧れた」という理由だけで決めてしまい、住み始めてから「思っていたのと違う」とがっかりするケースを何度も見てきました。
一方で、「光をたっぷり入れたい」「天井を高く感じたい」など目的がはっきりしていれば、それが本当に吹き抜けでしか叶わないのか、それとも他の設計手法で代用できるのかを冷静に比較できます。
吹き抜けは、家を建てたあとに新しくつくるのも、あとから塞ぐのも簡単ではありません。大がかりな工事になりやすく、費用もかかるため、設計段階で慎重に考えておくことが大切です。自分たちの暮らしに本当に必要かどうかを整理し、後悔のない選択をしましょう。
吹き抜けの悩みは、ぶっちゃけハウジングへ
とはいえ、明るさや開放感、断熱性、家族の暮らし方、さらには将来必要な部屋数まで含めて、吹き抜けを採用すべきかを自分たちだけで見極めるのは簡単ではありません。だからこそ、まずは住まいのプロに相談してみるのがおすすめです。
ぶっちゃけハウジングでは、現役設計士に完全無料で相談いただけます。吹き抜けを採用するかどうかをはじめ、間取りや仕様に関する疑問や不安を、中立的な立場から一緒に整理していきます。
特定のハウスメーカーや工務店の営業を受ける前に、考えを整理する場として活用することもできます。要望を言葉にしていくことで、自分たちに合った住まいの方向性がクリアになることも少なくありません。「何から始めればいいかわからない」という段階でも大歓迎ですので、ぜひ気軽にご相談ください。


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