土地探しの裏ワザを建築士が本音で解説|探し方より「見抜き方」が9割

土地探しの裏ワザを建築士が本音で解説|探し方より「見抜き方」が9割
  • 設計実績100棟以上の建築士が、不動産屋が教えてくれない「土地の見抜き方」を公開
  • 「南向きが良い」は本当か?方角の常識を覆す設計士の本音と、一見ダメな土地を設計力で活かす方法
  • 町名に「川」や「田」がつく土地は地盤改良費が倍かかりやすい──設計士100棟の経験から導いた判断基準

「土地の探し方 裏ワザ」で検索すると、「不動産屋に行く」「自分の足で歩いて探す」「未公開物件を聞く」といった情報ばかり出てきます。これらは裏ワザではなく、ただの「探し方」です。本当の裏ワザは「探し方」ではなく「見抜き方」にあります。

この記事の執筆・監修は、ぶっちゃけハウジング代表の増田圭太です。建築士として100棟以上の住宅設計に携わり、住宅会社での営業経験も持っています。不動産屋は土地のプロですが、家のプロではありません。その土地にどんな家が建つか、外構費はいくらかかるか──こうした判断は設計士にしかできない。この記事では、不動産屋が教えてくれない設計士ならではの土地の見抜き方を本音でお伝えします。

代表設計士増田圭太の写真

「土地探しから相談したい」「候補の土地にどんな家が建つか知りたい」という方には、ぶっちゃけハウジングの無料土地探しサポートもご活用ください。設計士が候補地をリサーチし、不動産会社との交渉までサポートしています。

目次

土地探しで失敗する人の共通点

100棟以上の注文住宅に携わってきた経験から、土地探しで失敗する人には明確な共通点があります。共通しているのは「条件の優先順位をつけずに探し始めている」こと。「南向きで、駅近で、広くて、安い土地」──こんな100点の土地は存在しません。何を優先し、何を妥協するか決めないまま探し始めると、以下の3つの失敗にはまります。

失敗①:土地に予算をかけすぎて、建物を妥協する

「立地が良い土地を見つけた!」と勢いで購入した結果、建物にかけられる予算が大幅に減ってしまうケース。これは非常に多い失敗パターンです。

たとえば総予算3,500万円の場合。「駅近の土地が1,200万円で出ている」と飛びついたとします。諸費用300万円を引くと、建物に使えるのは2,000万円。坪単価70万円の工務店なら28坪が限界です。吹き抜けも無垢材も全館空調も諦めることになります。

もし土地を800万円に抑えていたら、建物に2,400万円かけられる。同じ坪単価でも34坪まで建てられ、こだわりを入れる余裕も生まれます。たった400万円の土地の差が、住む家の満足度を大きく変えるのです。

失敗②:住宅ローンを検討せずに土地を先に買う

住宅ローンの事前審査を受けずに土地を先に購入してしまい、建物の予算が想定以上に少なくなるパターンもあります。

土地を現金で買える方は別ですが、多くの場合は土地と建物を合わせて住宅ローンを組みます。ローンの借入上限は年収や既存の借入状況で決まるため、土地を買ってから「ローンが思ったより借りられなかった」と気づいても手遅れです。

土地を探す前に、まず住宅ローンの事前審査を受けて借入上限を把握する。そこから逆算して土地と建物の予算を配分する。この順番を守るだけで、予算オーバーのリスクは大幅に減ります。住宅ローンの相談先については「住宅ローン相談、銀行だけで大丈夫?5つの窓口を設計士が比較」も参考にしてください。

失敗③:「安い土地」に飛びついて追加費用が膨らむ

相場より安い土地には理由があります。代表的な落とし穴が以下です。

安い理由後から発生する追加費用
古屋付き(建物が残っている)解体費150〜300万円。解体費を含めると相場より高くなるケースがある
地盤が弱い(元田んぼ等)地盤改良費100〜200万円
道路との高低差がある擁壁・外構費が200〜500万円以上かかる場合も
上下水道が未整備引込み工事で50〜100万円
前面道路が狭い・私道セットバックで使える面積が減る。将来のトラブルリスクも

土地の価格だけを見るのではなく、「その土地に家を建てて住める状態にするまでの総額」で判断することが鉄則です。

設計士が教える土地探しの裏ワザ①──不動産屋が見ない「現地チェックポイント」

ここからが本題です。不動産屋が教えてくれない、設計士が現地で実際にチェックしているポイントを公開します。どれも自分でも確認できるものばかりです。

排水ますの深さを確認する

これは不動産屋がまず見ないポイントです。土地の周辺にある排水ます(マンホール)の深さを確認してください。

排水ますが浅いと、建物の排水管を接続するために建物自体を地上げ(かさ上げ)する必要が出てきます。地上げには数十万〜百万円以上のコストがかかるケースもある。土地の価格には反映されないため、購入後に「こんな費用がかかるとは思わなかった」と後悔する原因になります。

不動産屋は土地の売買のプロですが、建物の排水計画までは考えません。排水ますの深さは、設計士でなければ判断できないチェックポイントです。

隣家との関係性を見る──建物の位置と窓

多くの人は「土地」だけを見て判断しますが、設計士は「隣家の建物」まで含めて土地を評価します。

具体的にチェックするのは以下の3点です。

チェック項目なぜ重要か
隣家の窓の位置リビングの窓と隣家の窓が正面で向き合うと、プライバシーが確保できない。カーテンを閉めっぱなしの生活になる
隣家の建物の高さ南側に2階建て以上の隣家があると、1階の日当たりが大きく制限される。冬場は1日中日が当たらないことも
隣家との距離建物を建てた時に隣家とどれくらいの距離が取れるか。民法上は50cm以上だが、50cmでは窓を開けた時に手が届く距離

不動産屋が「南向きで日当たり良好です!」と言っていても、南側に3階建ての隣家が建つ予定があったら日当たりは期待できません。土地だけでなく、周囲の建物まで含めて判断するのが設計士の視点です。

雨の日の翌日に水はけを確認する

晴れの日に土地を見に行っても、水はけの良し悪しはわかりません。雨の日の翌日に現地を訪れてください。

水たまりが残っている土地、ぬかるんでいる土地は要注意です。水はけが悪い土地は地盤改良費が高くなるだけでなく、排水対策の追加工事が必要になる場合があります。逆に、雨の翌日でもサラッと乾いている土地は、地盤が安定している可能性が高い。

これも不動産屋から教えてもらえる情報ではありません。自分の目で確認するか、設計士に現地を見てもらうしかないポイントです。

設計士が教える土地の裏ワザ②──「南向き信仰」を捨てる

土地探しで最も多い「思い込み」が、「南向きの土地が一番良い」という考え方です。設計士の本音を言えば、これは半分正しくて半分間違いです。

南道路のメリットとデメリット

メリットデメリット
室内の明るさを確保しやすい道路から室内が丸見えになりやすい
資産価値が高い(人気がある)人気がある分、価格が高い
洗濯物が乾きやすい夏場は直射日光が入りすぎて暑い場合がある

北道路は実はおすすめ

多くの人が敬遠する北道路ですが、設計士としてはむしろ北道路をおすすめするケースが多いです。なぜ北道路はおすすめされないのか。正直に言うと、営業マンにとって南道路は「悪いイメージがないから売りやすい」だけなんです。北道路は敷地条件や周囲の状況をよく見て設計する必要があるため、営業マンも設計士も手間がかかる。つまり業界側がおすすめしづらいだけであって、施主にとって北道路が劣るわけではありません。

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比較項目南道路北道路
プライバシーリビングが道路に面し、通行人の視線が気になる。カーテン閉めっぱなしの生活になりがち庭やリビングが南側(裏側)に来るため、道路から見えない。開放的に暮らせる
土地価格人気が高く割高。同じ60坪でも200〜300万円高いケースも南道路より安い。浮いた分を建物にかけられる
日当たり南側が道路なので安定して確保できる設計次第で同等の日当たりを実現可能。南側の隣家との距離が重要
間取りの動線玄関→リビングが直結しやすい反面、帰宅動線と家事動線が分断されやすい玄関・水回り・駐車場を北側に集約でき、帰宅→手洗い→キッチンの動線がスムーズ
設計の自由度道路側にリビングや窓を配置しがちで、外観が似たりよったりになる南側のプライベート空間を自由に設計できる。オリジナリティのある家を作りやすい

方角にこだわるよりも、隣家との距離の方が日当たりに影響します。南向きの土地でも南側に大きな建物があれば暗い。北向きの土地でも南側が開けていれば明るい。方角だけで判断せず、周辺環境を含めて設計士に相談するのが確実です。

北道路の土地の活かし方については「北道路の土地おすすめの理由」でも詳しく解説しています。

北道路をおすすめする理由を、南道路と徹底比較して動画で解説しています。

設計士が見る「方角」の本当のチェックポイント

方角よりも重要なのは、その土地に建物を建てた時に、実際にどれだけ光が入るかです。これは方角だけでは判断できません。

設計士は現地で以下を確認しています。

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チェック項目南道路の場合北道路の場合
冬至の日当たり道路側が開けているので確保しやすい南側の隣家との距離次第。6m以上あれば1階にも光が入る
プライバシーリビングが道路に面する。カーテン必須になりがちリビングが南側(裏側)に来るので開放的に暮らせる
駐車場の配置南側に駐車場→日当たりの良い面積が減る北側(道路側)に駐車場→南側をフルに居住スペースに使える

つまり北道路の土地は、安い・プライバシーが良い・居住スペースを最大化できるという三拍子が揃う可能性がある。「南向きじゃなければダメ」と思い込んで選択肢を狭めるのは、非常にもったいないことです。

設計士が教える土地土地探しの裏ワザ③──「やめた方がいい土地」の見抜き方

100棟以上の経験から、「この土地はやめた方がいい」と判断した具体的なパターンを3つ紹介します。

町名に「川」や「田」がつく土地は要注意

これは設計士としての経験則ですが、町名に「川」「田」「沼」「池」「浜」など水にゆかりのある漢字が使われているエリアは、地盤改良が必要になる確率が体感で倍です。

地名は昔の地形を反映していることが多い。「田」がつく地名はかつて田んぼだった可能性が高く、地盤が弱いケースが多いのです。地盤改良費は100〜200万円かかるため、土地の購入価格が安くても総額では高くつくことがあります。

もちろん地名だけで判断するのは危険ですが、候補地の地名に水関連の漢字が入っていたら、地盤調査の結果を確認してから購入を判断してください。地盤調査は売主に依頼するか、自費で行うこともできます。

進入路が他人名義の私道

敷地に入るための道路が「私道」であり、しかもその私道が他人の名義になっている土地は避けてください。

私道の所有者との関係が良好なうちは問題ありませんが、将来的に所有者が変わったり、関係が悪化した場合に通行や工事を制限されるリスクがあります。上下水道やガスの引き込み工事にも私道所有者の承諾が必要で、承諾が得られなければ工事ができません。

不動産屋は「通行権がありますから大丈夫ですよ」と言うかもしれませんが、30年住み続ける家を建てる土地としてはリスクが大きすぎます。

三方を道路で囲まれている土地

角地は一般的に人気がありますが、三方を道路で囲まれている土地は注意が必要です。

理由は2つ。まずプライバシーの確保が非常に難しい。三方向から見えるため、目隠しフェンスや植栽を大量に設置する必要があります。次に外構費がかさみやすい。三方向の境界にフェンスや塀を設置すると、二方向の土地に比べて外構費が1.5〜2倍になるケースがあります。

角地のプレミアムで土地価格が高い上に、外構費まで高くなる。総額で見ると割高になる可能性が高いです。

設計士が教える土地の裏ワザ④──「ダメな土地」を設計力で活かす

ここが本当の「裏ワザ」です。競合サイトが教える「裏ワザ」は「不動産屋に行く」「自分の足で探す」といった探し方の話ですが、設計士の本当の裏ワザは「人気のない土地を安く買い、設計力で理想の家を実現する」ことです。

事例①:旗竿地を吹き抜けで明るい家に

旗竿地(はたざおち)とは、道路から細い通路を通って奥にある土地のこと。「暗い」「圧迫感がある」というイメージで敬遠されがちで、整形地に比べて2〜3割安いのが一般的です。

実際に設計した事例では、旗竿地で周囲を建物に囲まれていました。普通に設計すれば1階のリビングは暗くなる。そこで吹き抜けを設け、2階の高い位置に大きな窓を設置して光を1階に落とす設計にしました。結果、明るく開放的なリビングが実現しています。

この土地は整形地より約400万円安く購入できました。浮いた400万円で断熱等級を上げ、造作キッチンも実現。旗竿地を選んだからこそ、建物のグレードを上げる余裕が生まれたのです。

事例②:50坪の「狭い」土地に平屋+駐車場2台

「50坪で平屋は無理でしょう」──多くの施主がそう思い込んでいます。確かに50坪は平屋にとって余裕のある広さではありません。通常、平屋を建てるなら60〜70坪は欲しいところです。

しかし実際に設計してみると、28坪の平屋+駐車場2台を敷地内に収めることは可能でした。ポイントは3つ。建物の形をコの字型にして中庭を設けたこと、駐車場の角度を敷地の形に合わせて最適化したこと、そして廊下をほぼゼロにして延床面積を無駄なく使い切ったこと。

「この土地では無理」と思い込む前に、設計士に相談してみてください。土地の使い方の引き出しは、設計経験の数に比例します。

「ダメ土地」で節約→建物にこだわる、が最強の戦略

まとめると、設計士が教える本当の裏ワザはこうです。

一般的な「裏ワザ」設計士の「裏ワザ」
南向きの好条件の土地を早く見つける北道路・旗竿地・変形地を安く買い、設計力で活かす
未公開物件を不動産屋に聞く公開されているのに人気がない土地をプロの目で見極める
自分の足でエリアを歩く排水ますの深さ・隣家の窓・水はけを確認する

土地の価格を抑えれば、その分を建物にかけられる。断熱性能を上げたり、キッチンにこだわったり、外構を充実させたり。「土地にお金をかけすぎない」ことが、家づくり全体の満足度を最大化する最大の裏ワザです。

土地探しの基本的な方法──5つの探し方と特徴

裏ワザの前に、基本的な土地の探し方も押さえておきましょう。それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、複数の方法を組み合わせるのが効率的です。

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方法メリットデメリット
①不動産ポータルサイト(SUUMO・HOME’S等)すぐに始められる。情報量が多い情報が古い場合がある。好条件の土地は掲載前に売れている
②地元の不動産会社未公開物件の情報を持っている場合がある。地域の事情に詳しい「どんな家が建てられるか」の判断はできない
③工務店・ハウスメーカー土地と建物の予算を一体で考えてくれる自社で建てることが前提になる。土地情報は不動産会社ほど多くない
④自分の足で歩いて探すネットに出ていない売地を見つけられる可能性がある。周辺環境を肌で感じられる時間と労力がかかる。見つけた土地が売りに出ているとは限らない
⑤設計士に相談する土地と建物をセットで判断できる。「この土地にどんな家が建つか」まで回答できる設計士の数が少ない。対応エリアが限られる場合がある

最も効率的なのは②の不動産会社で候補地を出してもらい、⑤の設計士にその土地の判断を仰ぐ組み合わせです。不動産屋は土地を探すプロ、設計士は土地を見抜くプロ。役割が違います。

意外と知られていないのが市役所の活用です。市役所の都市計画課に行くと、そのエリアの用途地域・建ぺい率・容積率・都市計画道路の有無などを無料で確認できます。また、市が管理する公有地の売却情報が掲示されていることもある。不動産屋やネットでは手に入らない行政情報を得られる場所として、候補地が見つかったら一度足を運んでみてください。

土地購入にかかる費用の全体像──土地代だけでは終わらない

土地探しの際に見落としがちなのが、土地代以外にかかる費用です。「予算ギリギリの土地を買ったら、諸費用で予算オーバーした」というケースは非常に多い。購入前に全体像を把握しておきましょう。

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費用項目目安金額備考
土地代──売買価格そのもの
仲介手数料土地代×3%+6万円+税1,000万円の土地なら約40万円。売主直売なら不要
登記費用(所有権移転)15〜30万円司法書士への報酬を含む
不動産取得税数万〜数十万円土地の固定資産税評価額による。軽減措置あり
固定資産税の精算数万円購入時期に応じて売主と按分
地盤調査費5〜10万円購入前に実施推奨。結果次第で地盤改良100〜200万円
測量費30〜50万円確定測量が必要な場合。境界が明確なら不要
解体費(古屋付きの場合)150〜300万円木造30坪で150万円前後が目安。アスベストがあるとさらに高額
地盤改良費100〜200万円地盤調査の結果次第。元田んぼ・埋立地は要注意

たとえば1,000万円の土地を購入する場合、仲介手数料40万円+登記費用20万円+地盤調査5万円で、最低でも65万円の諸費用がかかります。古屋付きなら解体費150万円、地盤改良が必要なら100万円。土地代1,000万円のつもりが、実際には1,200〜1,300万円必要だった──ということが普通に起きます。

土地の予算を考える時は、土地代の1.2〜1.5倍を「土地にかかる総額」として計算しておくと安全です。

土地探しから購入までの流れ

土地探しから購入までの全体の流れを把握しておくと、各ステップで何をすべきかが明確になります。

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ステップ内容期間の目安
①予算の確定住宅ローンの事前審査を受け、借入上限を把握。土地と建物の予算配分を決める1〜2週間
②希望条件の整理エリア・広さ・方角・駅距離など、「絶対譲れない条件」と「妥協できる条件」を整理1週間
③土地探し不動産サイト+不動産会社+自分の足で探す。複数の方法を並行1〜6ヶ月
④候補地の現地確認設計士のチェックポイント(排水ます・隣家・水はけ等)を確認。できれば設計士に同行してもらう随時
⑤買付証明書の提出「この土地を買います」という意思表示。価格交渉はこのタイミングで行う1日
⑥住宅ローンの事前審査(本審査用)具体的な土地が決まった状態で本審査へ進む1〜2週間
⑦売買契約の締結手付金(売買価格の5〜10%)を支払い、正式に契約1日
⑧引き渡し・所有権移転残金を支払い、所有権が移転。登記手続き1〜2ヶ月後

全体の期間は3ヶ月〜1年程度。最も時間がかかるのは③の土地探しです。条件が明確であれば3ヶ月で見つかることもありますが、「100点の土地」を探し続けると1年以上かかることもあります。

重要なのは①の予算確定を最初にやること。ここを飛ばして土地探しを始めると、気に入った土地が見つかっても予算が合わず、振り出しに戻ることになります。予算の確定方法については「住宅ローン相談、銀行だけで大丈夫?」もご覧ください。

「買ってはいけない土地」チェックリスト

土地の候補が見つかったら、購入前に以下のチェックリストを確認してください。1つでも当てはまる項目がある場合は、必ず設計士または専門家に相談しましょう。

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#チェック項目リスク
ハザードマップで浸水区域内火災保険料の高騰、資産価値の低下、生命の危険
町名に川・田・沼・池・浜がつく地盤改良費100〜200万円のリスクが高い
前面道路が私道(他人名義)通行・工事の制限リスク。将来のトラブル
道路との高低差が50cm以上擁壁・外構費が200〜500万円以上
上下水道が未整備引込み工事で50〜100万円追加
三方を道路に囲まれているプライバシー確保が困難。外構費が1.5〜2倍
古屋付きで解体費が不明解体費150〜300万円。アスベスト含有の場合はさらに高額
雨の翌日に水たまり・ぬかるみがある地盤改良+排水対策の費用
排水ますが浅い建物の地上げ(かさ上げ)が必要になる可能性

土地探しの裏技に関するよくある質問

Q. 土地探しにはどれくらいの期間がかかりますか?

一般的には3ヶ月〜1年程度です。ただし、条件を明確にしていない状態で探し始めると、1年以上かかるケースもあります。「絶対に譲れない条件」と「妥協できる条件」を事前に整理してから探し始めることをおすすめします。

Q. 100点の土地は見つかりますか?

見つかりません。100点の土地を探し続けていると、いつまでも決められません。重要なのは「70〜80点の土地を見つけて、残りの20〜30点を設計力で補う」という考え方です。旗竿地でも北道路でも、設計次第で理想の家は実現できます。

Q. 土地と建物の予算配分はどうすればいい?

見つかりません。100点の土地を探し続けていると、いつまでも決められません。重要なのは「70〜80点の土地を見つけて、残りの20〜30点を設計力で補う」という考え方です。旗竿地でも北道路でも、設計次第で理想の家は実現できます。

Q. 不動産屋と設計士、土地探しはどちらに相談すべき?

役割が違うので、両方に相談するのがベストです。不動産屋は「良い土地を探す」プロ、設計士は「その土地にどんな家が建つか判断する」プロ。不動産屋に候補地を出してもらい、設計士に「この土地で大丈夫か」を確認するのが最も確実です。

Q. ネット銀行でローンを組む予定ですが、土地選びで注意点は?

ネット銀行は郊外の造成地(元田んぼ等)で担保評価が通らないケースがあります。「金利が安いから」とネット銀行一本に絞るのはリスクがあるため、地元の金融機関にも並行して事前審査を出しておくことをおすすめします。

Q. 自分で土地を探すのが難しい場合はどうすればいい?

設計士に土地探しからサポートしてもらう方法があります。ぶっちゃけハウジングでは、施主の希望をヒアリングした上で候補地をリサーチし、不動産会社との交渉、地盤調査の手配まで無料でサポートしています。さらに、見つかった土地に最適な工務店を中立の立場で紹介し、間取り添削から完成まで一貫して伴走します。

Q. 地盤調査は土地を買う前にやるべき?

できれば購入前に実施すべきです。地盤調査の費用は5〜10万円程度ですが、調査の結果次第で地盤改良に100〜200万円かかります。購入後に「地盤改良が必要」と判明しても、売主に返品することはできません。売主に地盤調査の許可をもらうか、過去の調査データがないか不動産会社に確認してください。

Q. 建築条件付き土地はやめた方がいい?

一概にはやめた方がいいとは言えませんが、注意は必要です。建築条件付き土地は、指定された工務店やハウスメーカーで建てることが条件。つまり工務店を自由に選べません。指定の会社の設計力や価格に満足できるなら問題ありませんが、「土地は良いけど建築会社が合わない」と感じても他社に変更できないのが最大のリスクです。

Q. ハザードマップで浸水区域だけど安い土地、買ってもいい?

個人的にはおすすめしません。浸水区域に建てると火災保険料(水災補償)が高額になる上、万が一の浸水被害で生活が破壊されるリスクがあります。また、2020年以降は浸水リスクの高いエリアの不動産価値が下落傾向にあり、将来売却が難しくなる可能性もあります。土地代が安くてもトータルで見ると割高になるケースが多いです。

Q. 住んではいけない土地の特徴は?

設計士の経験から、住んではいけない土地の特徴は3つあります。①ハザードマップで浸水・土砂災害のリスクが高い土地(命に関わる)、②前面道路が他人名義の私道(将来トラブルのリスク)、③地盤が極端に弱く改良費が建物予算を圧迫する土地。この3つのうち1つでも当てはまる場合は、いくら安くても避けてください。詳しくは本記事の「買ってはいけない土地チェックリスト」を確認してください。

Q. 3,000万円の土地の手付金はいくらですか?

一般的には売買価格の5〜10%が手付金です。3,000万円の土地なら150万〜300万円。手付金は売買契約時に現金で支払い、最終的には土地代金の一部に充当されます。手付金を支払った後に買主の都合でキャンセルすると、手付金は戻ってきません(手付解除)。

Q. 土地探しに使えるアプリやサイトはありますか?

主要な土地探しサイトはSUUMO・HOME’S・at home・Yahoo!不動産の4つ。アプリで使うならSUUMOとHOME’Sが使いやすいです。ただしこれらのサイトに掲載される前に売れてしまう好条件の土地も多いため、サイトだけに頼らず、地元の不動産会社に直接足を運ぶことも重要です。「未公開物件はありますか?」と聞くだけで、サイトに出ていない候補が出てくることもあります。

Q. 住みたい場所に土地が見つからない場合はどうすればいい?

3つの方法があります。①エリアを少し広げる。最寄り駅を1つ隣にするだけで選択肢が大幅に増えるケースがある。②条件の優先順位を見直す。「南向き」「整形地」にこだわっていないか確認する。北道路や旗竿地も設計次第で快適な家が建てられます。③設計士に相談する。「この土地では理想の家は建てられない」と思い込んでいるだけかもしれません。プロの目で見ると、意外な可能性が見つかることがあります。

ぶっちゃけハウジングの土地探しサポート

ぶっちゃけハウジングでは、土地探しから工務店紹介、間取り添削、住宅の完成までを一貫してサポートしています。

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サポート内容詳細
①ヒアリング希望のエリア・予算・暮らし方をじっくり聞き取り
②候補地のリサーチ不動産サイトや不動産会社から候補地を探して提案
③不動産会社との交渉サポート価格交渉や条件交渉を設計士がサポート
④地盤調査の手配候補地の地盤調査を手配。地盤改良の要否を事前に確認
⑤最適な工務店の紹介土地と予算に合った工務店を中立の立場で紹介
⑥間取り添削・完成まで伴走間取り添削→見積もりチェック→現場検査まで設計士が伴走

不動産屋に相談すると「土地」だけの話になる。工務店に相談すると「自社で建てること」が前提になる。ぶっちゃけハウジングは特定の不動産会社にも工務店にも属さない中立の立場で、土地から家づくりまでトータルにサポートします。すべて無料です。

まとめ──土地探しの本当の裏ワザは「見抜く力」

ネットで紹介されている「土地探しの裏ワザ」は、ほとんどが「探し方」の話です。不動産屋に行く、自分の足で歩く、未公開物件を聞く──これらは基本的な方法であり、裏ワザとは呼べません。

設計士が教える本当の裏ワザは3つ。

①不動産屋が見ないポイントを自分で確認する。排水ますの深さ、隣家の窓の位置、雨の翌日の水はけ。この3つを確認するだけで、購入後の「想定外の出費」を大幅に減らせます。

②「南向き信仰」を捨てる。北道路は安くてプライバシーが確保しやすい。方角より隣家との距離の方が日当たりに影響する。方角にこだわらなければ、選択肢は一気に広がります。

③人気のない土地を安く買い、設計力で活かす。旗竿地、変形地、北道路──こうした土地は設計次第で理想の家が実現でき、浮いた予算を建物にかけられます。

代表設計士増田圭太の写真

「土地探しから相談したい」「候補の土地にどんな家が建つか知りたい」という方には、ぶっちゃけハウジングの無料土地探しサポートもご活用ください。設計士が候補地をリサーチし、不動産会社との交渉までサポートしています。

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この記事を書いた人

香川県出身。地元・高松市の家づくりを熟知。
慶應義塾大学(数学専攻)卒業後、構造設計士の父の影響で建築の道へ。
住宅を中心に100棟以上の設計経験を持つ。
設計だけでなく住宅販売の経験も豊富で、施主が抱える悩みと住宅会社側の事情の両方を深く理解しているのが強み。

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